【報告】薬薬連携研修会 〜病院-薬局間の情報連携について〜

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【報告】 令和2年度薬薬連携研修会(第308回 ねりやくステップアップ研修会)
(薬薬連携協議会 提供)

JPALSコード:13-2020-0147-101
日本薬剤師研修センター:1単位

 

日時:令和3年3月18日(木)19:00~21:00
場所:Zoom

内容:『服薬情報提供書について』
目標:服薬情報提供書が書けるようになる!!

参加者:55名(薬局薬剤師33名・病院薬剤師18名・学生1名・オブザーバー3名)

 

今月のねりやくステップアップ研修会は
『薬薬連携研修会』でした。

 

昨年度の薬薬連携研修会では、病院からの情報発信として、退院時情報提供書を題材としました。
今年度は、薬局からの情報発信として、服薬情報提供書を活用する内容としました。

 

今回の研修会では、「保険薬局と病院の服薬情報の連携」について以下の内容で実施しました。

  • 各基幹病院における情報の取り扱いについて
  • 【症例①】 外来化学療法の服薬情報提供
  • 【討議①】 SGD
  •       服薬情報提供書の作成
  • 【発表①】

 

  • 【症例②】 予定入院患者の入院前情報提供
  • 【討議②】 SGD
  •       服薬情報提供書の作成
  • 【発表②】

昨年度に改定された薬機法や薬剤師法、また令和二年度診療報酬改定により、
薬局から医療機関への情報提供が増えてきた中、
研修会の最初に、各基幹病院における薬局からの情報の取り扱いについて説明していただきました。
ほとんどの病院では、薬局からの情報を、病院薬剤師を経由して医師等へ情報提供されていました。

症例①は練馬光が丘病院の福永先生、
症例②は練馬区薬剤師会の會田理事から説明し、
その後、Zoomのブレイクアウトルームを活用し、
グループ毎に討議し、各症例に関する服薬情報提供書を作成し、発表しました。

SGDをZoomで行うのが初めてで、最初は参加された皆さんも苦慮されていましたが、
徐々に慣れてからは、病院薬剤師と薬局薬剤師の各々の視点から意見が出て、
お互いにとって有用な服薬情報提供書が作成できました。

今回の研修会では、発表された服薬情報提供書の内容よりも、
1人の患者さんに対する服薬情報提供を作成する上で、
薬局薬剤師と病院薬剤師の視点の違いがお互いに認識できたこと、
また、認識した上で、どのような情報提供が有用なのかを理解できたことが、
一番の学びになったと感じました。

今回の薬薬連携研修会でも初めての試みを行いましたが、
病院薬剤師・薬局薬剤師が各々の立場でお互いがどのような視点で業務を行い、
その為にどのような連携をする事がよいのかを知る大変貴重な時間となりました。

研修会で出た貴重な意見は、今後の薬薬連携に役立てるように取り纏め、
地域住民が安心安全に薬物治療を受けるための、実践的な連携の在り方を考えていきます。

最後になりますが、今回の研修会にご尽力いただいた、練馬光が丘病院と練馬総合病院の薬剤師の先生方ありがとうございました。

社保・生涯教育委員会
主担当理事 友光成仁

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