【報告】 第2回NMAT研修会(第294回 ねりやくステップアップ研修会)
(防災委員会 提供)
JPALSコード:13-2018-0303-101
日本薬剤師研修センター:1単位
日時:平成31年3月6日(水)19:30~21:30
場所:練馬区立区民・産業プラザ ココネリホール
テーマ:『災害医療概論・災害医療対応の原則』
演者:順天堂大学医学部附属練馬病院 救急・集中治療科 科長 教授 杉田学先生
練馬区薬剤師会 防災主担当理事 友光成仁
参加者:87名(会員58名・非会員20名・基幹病院7名・実習生2名)
今月のねりやくステップアップ研修会は
「第2回NMAT研修会」でした。
NMAT研修会とは、防災委員会の新規事業である、「NMAT事業」の研修会です。
NMATとは Nerima Medical Assistance Teamの略称で、
災害時医療支援薬剤師を養成する事業です。
事業内容としては、
・研修会の実施(2年間で4回開催)
・練馬区の医療救護所訓練への参加
・イベント等で区民への防災関連啓発活動の参加
・AED講習会の参加
・備蓄医薬品のランニングストック管理への協力
・ICTを活用した安否確認システム(ねりやく情報ネットワーク) の情報共有活動
今回の研修会では、「災害医療概論・災害医療対応の原則」をテーマにし、
「災害医療」という演題で、
順天堂大学医学部附属練馬病院 救急・集中治療科 科長 教授 杉田学先生にご講演いただきました。
災害医療対応の原則として、知っておくべき共通の考え方として「CSCATTT」を中心に、災害時の指揮命令系統について大変分かりやすい内容でした。
また、災害の定義や種類、日常の医療と災害医療の違い、災害に関与する機関や様々な職種との連携について、災害現場からの情報伝達に使用するMETHANE、傷病者のふるい分けをする時に使用するトリアージ、DMATやJMAT、広域災害救急医療情報システム(EMIS)について等、多岐にわたる内容でした。
次に、
医療救護所机上演習を「調剤所の立ち上げ〜調剤」の内容でグループ毎に行いました。
特に③は、医師役(統括医)からイベントを振られて調べたり、情報収集を行ったり、避難拠点班長の所へ行かされる等、薬剤師班の活動に様々なストレスをかける構成となっておりました。
災害時のような普段とは違った、何が起こるか分からないストレスのある状況を体験して頂き、その状況下で薬剤師班リーダーの重要性や、全体のリーダーである統括医・避難拠点班長といった存在や役割等にも触れる内容でした。
最後に、短い時間でしたが会場全体で意見交換会を行いました。
演者の杉田先生にもご参加いただき、参加者からの様々な質問にお答えいただきながら、参加者同士も研修会を振り返ることで、色々な事柄に気付くことのできた良い機会となりました。
研修会を通して、参加者の皆さんが集中して積極的に取り組んでいる熱意が会場全体に伝わっていました。
今回学んだ中で、特にCSCATTTは呪文の様に記憶して頂き、練馬区薬剤師会活動マニュアルを読んで今一度振り返りを行なっていただけるとさらに理解が深まると思います。
防災委員会
主担当理事 友光成仁